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【耳かき・カミゴト】あやかし郷愁譚 ~星辰姫宮 ご開祖ちゃん~【響き鐘】
- 登録日:23年02月24日
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作品紹介
ひととあやかしが共に暮らすことができる、最後の聖域。
四国、高知の山奥にある隠れ里。茂伸(ものべの)――
今はものべのと呼ばれる土地が、ものべのと呼ばれるようになるさらに前、ずっとずうっと昔から。
その土地を守り続ける神格――ものべのという土地の安全装置として機能すべく、根の国の永遠の黄昏の中で眠りたゆたいつづけることを運命(さだめ)られた存在――星辰大王の娘・星辰ひめみやという少女がいます。
ひょんなことから『ご開祖ちゃん』という名を得。
名を得ることにより器=体を得、自由に動けるようになったご開祖ちゃんは、ひとつの計画を動かしはじめます。
その計画の中核部を任されたあなたは、見事に与えられた務めを果たしきり、ご開祖ちゃんからのご褒美となるひとときを過ごすこととなります。
幼くして封じられた肉体相応にはしゃぐご開祖ちゃんとがんばる、氷割り、手水場洗い、雑巾がけといった神社掃除。
あなたの奥深くに巣食ってしまった疲れを祓うための、梓弓・鈴神楽。
ジェル状耳かきと響き鐘とを駆使し、鼓膜から魂までを震わせてくれるような、丹念な耳掃除。
そうして訪れる添い寝の時間に――
ご開祖ちゃんは、きっとあなたに――ずっと誰にも話せなかった、自分のことを、願いのことを、聞かせてくれることでしょう。
ごくごく幼い少女の顔と、2000年もの永きに渡り一つの土地を見守り続けたカミとしての顔。
両者の間をごく軽々と行き来するご開祖ちゃんとのかけがえのないひとときを――どうぞ、ご堪能いただけましたら幸いです。
……ものべのの安全装置としての役割を与えられ。その機能を半永久的に果たし続けるためだけに、永遠の誰そ彼時の続く国――根の国でたゆたいつづけることを運命(さだめ)られた少女。星辰姫宮。
ひょんなことから『ご開祖ちゃん』という名を与えられ、その名によって器を、肉を得ることを叶えたご開祖ちゃんは、ものべのをより安定させるため――かつての自分と同じく名を持たず、あるいはせっかく得た名を忘れさられて消えていこうとしているあやかしたちの救済に動き始めます。
人とあやかしと半妖とがともにくらせる理想郷として、ご開祖ちゃんの力を借りずに成り立った――「この」ものべのに。
そうしたあやかしたちを集めて。いまひとたび、人とあやかしとの絆を結び直させよう――というのが、ご開祖ちゃんの計画でした。
その計画を現実のものとするために身を粉にして、ずたぼろになるまで働き続け――結果、見事につとめを果たしたあなたに、ご開祖ちゃんは、彼女にできる限りのご褒美を与えてくれます。
それは、正真正銘の神格――古い古いカミであるご開祖ちゃんと過ごす、癒やしの時間。
癒やしの時間である筈なのですが、あなたとふたりきりでいることにテンション上がりすぎてしまっているご開祖ちゃんは、なかなかに賑やかな一面を見せてもくれます。
幼くして強大な権能を与えられ、その時間を、成長を封じられてしまった肉体相応の幼さと。
封じられた全ての時間をたゆたい、人とあやかしとの生業を見守り続けてきたカミとして、自然に磨き上げられた品格と立ち居振る舞いと。
その両方を矛盾なく、ひとつのからだに収めるご開祖ちゃんとのかけがえのない時間を――どうぞごゆるりとお楽しみいただけましたら幸いです。
土地神紹介 ~ 星辰姫宮・ご開祖ちゃん ~
「星辰大王にたくさんいる娘の中の、ごくごく平凡な一人。
名もあたえられず、婿もとらされず、期待もされず――
星辰大王にとってはさほど重要でもない地域の安全装置としての役割だけを与えられた、星辰大王の家の姫君――姫宮。誰知らぬうちに危機を救い、
その手柄を依り代となってくれたそのときどきのひめみやに譲り――
だから誰にも感謝されずに、再び根の国にもどってまどろむ。
……それが自分。星辰ひめみや――だったッス」
「そう。過去形ッス。
過去形に、キミと有島ありすちゃんがしてくれたんスよ。
夢の中で’ご開祖ちゃん’って名前をくれた、そのことで」
トラックリスト
1. Track1「ご開祖ちゃんの自己紹介」 7:03
「アマテラス以来の大天才とも謳われた、
星辰大王がひめみや!
茂伸最古の守り神たる星辰姫宮ご開祖ちゃんが!
直々に命を授けた相手なだけはあるッス」
2. Track2「タイトルコールとこの音源の楽しみ方ッス!」 10:27
「……いいものッスね。石油ストーブ。
あったまりながらお湯もわかせて――
ぬくもりのかたまりみたいな素敵さッスね」
「自分とこにあるのは、電気ストーブだけッスからね。
すぐあったまるし、狭いからあれで十分なんスけど……風情、ないスよね。
まがりなりにもカミ様のすみかにしては、即物的にすぎるッス」
3. Track3「本社をお掃除するッスよ!(氷砕き、手水舎洗い、玉砂利掃き、雑巾がけ)」 41:26
「そうっス。今度は右手を――
<柄杓水で右手流す> ――いいッスね。それで両手は清まったッス」
「そしたら今度は――そうそう、右手にまた持ち替えて――<水掬う>――掬った水を、清めたばかりの左手を盃にして――<左手に柄杓水こぼして貯める>」
「左手に取った手水でお口を清めるッス。
ぶくぶくとかしちゃだめっすよ。
含んで吐いてケガレを流す――それだけでいいッス」
4. Track4「カミゴトするっス(梓弓、鈴神楽)」 18:33
「かくほせば せいしんだいおうがひめみやの
みこともちて おほとちのすがそをもとかり すえかりて
オオトメガマの まみずのおつるをもがなし みながして」
「すずのおとふる ふるふるを ふるわせ ふるえ
すずのおとなる ちりちりを ちりばめ ちらせ
かかるおのこに すくいしケガレ すくいながさん
すくいしけがれ ながれのこるは あずさのゆみを」
5. Track5「ご開祖ちゃんの耳かきっス!(右耳かき+響き鐘)」 36:32
「んふふっ、ビクってしたッスね~
お耳に息が強くあたって、きもちいいっしょ?」
「このやりかたはこういう風に、口からの息の風圧で、お耳の中を揺らして耳かす、飛ばしちゃおうっていうお掃除方ッス」
6. Track6「ご開祖ちゃんの耳かきっス!(左耳かき+響き鐘)」 24:01
「仕上げに、お耳のマッサージっス……ね……」
「あ、ううん。なんでもない、なんでもないっす。
別に、その――て、照れくさくなってきちゃったとかあるわけ無いっス。……自分、カミさまなんスから」
7. Track7「横になるっス。となりについてて欲しいッス(添い寝)」 42:55
「……滅びかかっているあやかしたち。
名を持たぬ、あるいはせっかくもっている名を、もう誰も想いも呼びもしなくなってしまったあやかしたち――」
「そのあやかしたちを、ひととあやかしと半妖とがともにくらしているこのものべのに集め。名を呼び想ってくれる人との縁が結ばれるなら――滅びの淵から、きっとあやかしたちは自らの力で抜け出せる」
8. Track8「おまけトラックッス」 10:03
(寝息ループ)
9. Track9「ご開祖ちゃんインタビュー」 5:14
キャラクターへのインタビュー
クレジット
高品質ダミーヘッドマイク「NEUMANN / KU100」で収録しているため
ヘッドフォンもしくはイヤホンを使用して視聴することをオススメ致します。
※本作品は全編バイノーラル録音です。
ご開祖ちゃん:上原あおい @AiueAoiUehara
イラスト・キャラクターデザイン:cura @curacuracura
シナリオ:進行豹 @sin_kou_hyou
収録:明神下スタジオ
編集:新井健史 @arakeso
制作:Whisp
WAV:96kHz / 24Bit ハイレゾ音質
MP3:48kHz / 320kbps
高解像度イラスト&テキスト同梱
サイト配信日:23年02月22日(d_254493)
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